平成の丸投げ品質 鹿島 海底トンネル崩落事故 壁面の厚み足りず崩落か「シールド工法」専門家指摘



海底トンネル事故、壁面の厚み足りず崩落か 「シールド工法」専門家指摘

岡山県倉敷市の海底トンネルの事故で、海底トンネルの掘削で用いられた「シールド工法」は軟弱な地盤でも安全性が高く、日本の技術は世界で最高水準といわれる。一般的にトンネル壁面の崩落は考えられないとされるが、設計段階のデータを入手した専門家は「壁面の厚みが通常より薄い」と指摘、圧力に耐えられず崩落した可能性もあるとしている。

同工法は大型掘削機「シールドマシン」で穴を掘り進めると同時に、進んだ分だけトンネルの壁面に「セグメント」と呼ばれる円弧状のブロックを組み立てて強度を保つ。掘削した土砂は、掘削機の排土口からベルトコンベヤーで外に搬出される。

早稲田大学の小泉淳教授(建設工学)によると、セグメントは通常、トンネルの直径に対し5~7%の厚みを持たせて、周囲の圧力からトンネルを守る。だが、このトンネルの設計段階の資料では、直径約4・8メートルに対し、セグメントの厚さは約16センチで、約3・3%しかなかったという。

ソース:産経新聞 2月9日(木)12時0分配信

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